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花嫁たち

キャサリン・スペースコレクションのドレスに憧れる世界中の若い女性を眺めてみたい。

ウエディングドレスとは女性にとって何なのか―という問題です。

男心はいざ知らず、女性であれば誰しも、花嫁衣裳には浅からぬ思い入れがあります。

女性は、確たる根拠のないことを知りながら、花嫁となる日の自分は、世界一美しく、美という言葉そのもののように美しくなることを信じて疑いません。

そうした確信と花嫁衣裳とは一体になって、まだ見ぬ日の衣裳をいよいよ素晴しいものに感じさせるのです。

実際、性の輝きが内部からひそやかに女を照らす時、その顔は花のように柔らぎ、顔立ちなどにはかかわりなく、いかにも愛らしく美しく見えるものです。

それは、結局のところ、母となる可能性を持った女の輝きであり、女の生命そのものの華やぎの表れにほかならありません。

まさにこの沸き上がる生命力が、自らをして最高に美しい者と感じさせるのです。

しかし、その美しさをくっきりと印象づけ周囲の人々にも納得させるためには、いくらかの装備が必要です。

ほとんど峻厳なまでに正しい人生訓に満ちたグリム童話は、若い女性には食べ物よりむしろ美しい衣裳のほうが必要であるーと読み取れる名作を幾つも残しています。

かのシンデレラ姫にしても、彼女が未来の王妃であることを示すためには、良い魔女の協力によって得た効果的な装備が必要だったのです。

つまり、若い女性の衣裳への関心の高さはほとんど本能的なものであって、一概にこれを浅墓なことと嘲笑することなどできはしません。

ましてや花嫁衣裳ともなれば、文字通り魔法の衣裳のような美的効果が期待されたとしても不思議はありません。

ところが、それほどまでに温められ描き直されてきた花嫁衣裳の構想を現実の衣裳として表そうとする時、意外なことにその輪郭すらはっきりしないことが少なくないのです。

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